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与野党手探り
「(つなぎ法案を)やれば大多数の国民のひんしゅくを買う」
民主党の小沢一郎代表は29日の記者会見で奇策は世論の支持を得られないと強調した。
だが、追い風にしてきた「ガソリン25円値下げ」に比べ、つなぎ法案で世論を盛り上げるのは困難との見方も党内にはある。29日昼には国会内に「ガソリン値下げ隊」の若手国会議員約40人が集まり気勢を上げたが、山岡賢次国対委員長は徹底抗戦について「世論との戦いになる」と説明。「論理的に説明しよう」とクギを刺した。
国会戦術にはぶれが生じた。29日午前の常任幹事会では午後からの国会審議をすべて拒否する方針を決定。ところが、午後の与野党国対委員長会談で、与党側が「つなぎ法案提出前に再協議する」と約束すると審議再開に応じ、07年度補正予算案の採決にも応じた。
ぶれの背景には、補正予算案の関連法案である地方交付税法改正案の存在もあったようだ。07年度に配りすぎた地方交付税を追認する法案で、反対すれば地方自治体の反発を受けるために民主党は賛成した。審議拒否で批判を受けるわけにはいかなかった。
また、補正予算案の参院での審議を拒否し続けるのも困難。小沢氏は会見で「政府・与党に多少でも良識のある人がいればやらないはずだ」と繰り返し、打開を模索する考えも示唆した。
一方、自民党の伊吹文明幹事長は29日の記者会見で、相撲にたとえながら「制限時間いっぱいになっても立ち合わないなら困る。対策は考えておく」と民主党をけん制した。
与党が幹事長会談や国対委員長会談を繰り返したのも、ギリギリまでの話し合いの姿勢をアピールすることが狙い。世論の奇策批判の矛先をそらそうとのもくろみであり、アリバイ的なにおいがつきまとった。
「つなぎ法案を出さないですむ努力をしていることは、ぜひとも理解いただきたい」
公明党の漆原良夫国対委員長が与野党協議で語った言葉が与党の本音だろう。【西田進一郎、近藤大介】
毎日新聞 2008年1月29日
なんですか。
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